千住市場の市場開設は天正4(1576)年とも言われており、千住河原町稲荷神社境内には明治39(1906)年建設の「千住青物市場創立三百三十年祭記念碑」が建っています。初代千留一條の留吉は、千住市場で青果業をはじめ、「千住の留吉」から現在の屋号でもある「千留」と名付けられました。
寛文4(1664)年に野菜の売り場が設けられたことから始まり、昭和10(1935)年に築地に移るまで営業を行っていた大根河岸。その場所は銀座と京橋の間に位置し、京橋大根河岸公園内には「大根河岸青物市場跡の記念碑」が置かれており、千留一條の三代目、一條房吉の名前も刻まれています。
江戸時代から東京の食品流通を担ってきた日本橋魚河岸をはじめとする市場群が、東京市設魚市場を開設したのが、築地市場の始まりです。昭和10(1935)年に築地市場開場とともに仲買として営業を開始し、現在は五代目の一條富男が引き継いでいます。たしかな目で品質を見極め、最高の味をお客様にお届けすることを第一としています。
開場から閉場までを共にした、83年間続いた築地市場が幕を閉じ、豊洲市場へ移転。新規メンバーの参入もあり、新天地にて代々引き継いでいるお客様を大切にする気持ちと共に、新たなスタートを切る。
旬:通年
マスクメロンは、メロン固有の香りが特徴で、エジプトが原産と言われています。
日本へは明治初期にイギリスから「アールスフェボリット」という品種が持ち込まれました。
千留一條では数あるマスクメロンの中から、静岡産のマスクメロンを店舗で独自の方法で追熟させることで、とろけるような甘みをもつメロンへと熟させております。
極上の肉質と、完成されたその甘みを是非一度ご賞味ください。
旬:7月〜10月
2500年前から栽培されていたという桃。
原産地の中国では古来より「不老長寿の実」とされており、「西遊記に登場する孫悟空が食べた果実」として有名です。
日本で本格的に水菓子として栽培されるようになったのは明治時代からと言われています。
当店では、そんな桃の中から山梨で生産された桃を中心に、甘くジューシーでとろけるような国産の桃をご用意しています。
古くから愛されてきた桃を、この機会に是非お楽しみください。
旬:4月〜8月
日本では近年飲み物やシャーベットなどで急激にその名を耳にするようになったマンゴー。
実は果物の中でかなり古い歴史を持つ果物で、一説では数千年前のインドですでに栽培されていたそうです。
歴史あるマンゴーの中で、当店では国内産の有名な宮崎マンゴーを主に仕入れております。
また繊維の少ない肉質を持ち、甘味がとても強く、完熟した赤い色から、別名「アップルマンゴー」とも呼ばれるメキシコマンゴーも取り扱っております。
旬:3月〜6月
最古の作物の中のひとつと言えるのがこのさくらんぼで、 紀元前には中国やヨーロッパで栽培されていた記録が残されています。
また赤い色の元であるアントシアニンは、疲れ目や生活習慣病予防に良いとされています。
バランスよく含まれる果糖には、美肌作用に効果覿面で、豊富な鉄分は貧血や冷え性を和らげてくれます。
当店が扱う、ハリ、艶、色のしっかりとした爽やかな味わいのさくらんぼを是非ご賞味ください。
旬:6月〜9月
品種の多さ、生産量がトップクラスのぶどう。
歴史は古く、およそ紀元前3000年前から生産されていたそうです。
たまに見かける表面の白い点々は、ぶどうが水分の蒸発を防ぐ為に作るブルームと呼ばれる物質で、汚れではなく新鮮さの証拠です。
皮に多くの栄養素が含まれている事から、皮ごと食べるのが望ましいと言われています。
当店では種がなく皮ごと食べられるぶどうを中心に、シャインマスカットなど、様々な品種をとり揃えております。
旬:11月〜3月
言わずと知れたビタミンCの宝庫いちご。
洗ってそのまま食べられる手軽さから、女性や子供を中心に絶大な人気を誇ります。
美味しいいちごの特徴は、ヘタの緑の濃さと表面の粒々を覆うほど身が盛り上がっている事です。
練乳等をかけて食べる方法は、実は水溶性で壊れやすいビタミンCを糖類で保護できるという理にかなった食べ方でもあります。
千留一條で扱ういちごは、いちごの中でも糖度が高く、香り高い品ですので、是非一度そのままでもお楽しみください。
旬:8月〜10月
夏の果物の代名詞とも言える梨。
果物を水菓子と表現する事がありますが、梨のおよそ80%は水分で、まさにその代表格のような果物です。
果肉に色のムラがなく、ハリがあるのが新鮮な証拠で、下の方へずっしりとした見た目の物ほど甘いと言われています。
千留一條で扱う最上級の梨は、溢れる水分の中にしっかりと甘みを持ち、梨特有のシャキっとしたあの食感を、最大限に味わえるものをご用意しております。
旬:通年
ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどを豊富に含み、食べやすいことから人気の高いキウイ。
原産地のニュージーランドの国鳥キーウィに似ているためその名がついたと言われています。
キウイは食物繊維が豊富でタンパク質分解酵素「アクチニジン」を多く含む為、胃での消化を促進する働きがあると言われています。
胃がもたつきそうな夜に、千留一條のキウイを、そのままはもちろんスムージーなどで召し上がってみるのはいかがでしょうか。
旬:11月〜12月
果物と言えばリンゴ、と言う方も珍しくはない、とてもメジャーな果物の一つです。
美味しさは勿論、その味だけでなく「一日一回のリンゴは医者を遠ざける」と言われる程栄養価が高く、健康に様々な効果を発揮してくれます。
そのまま食べてもよし、ミキサーでジュースにするもよし、ヨーグルトに混ぜて食べるもよし、様々な味わいを楽しめる果物でもあります。
千留一條が扱う甘さの乗ったシャキッとしたりんごを是非一度、ご賞味下さい。
旬:10月〜3月
とても身近に感じる果物の一つであり、日本で最も食べられている果物でもあります。
口に合うみかんを食べると、ついつい何個も食べてしまった経験もあるのではないでしょうか。
普段から口にする機会が多い果物だからこそ、千留一條が厳選した高品質な物との差がはっきりとわかる事でしょう。
佐賀、愛媛、静岡の産地を主軸に、濃厚な味わいを持つ贅沢なみかんをはじめ、デコポン、せとか、清見など他にもおいしい柑橘類がたくさんあります。
旬:9月〜12月
ラ・フランスやル・レクチェなどの品種が有名な洋梨。その特徴は、なめらかな食感と、芳醇な香り、上品な甘さにあります。
また、木で完熟させるのではなく、採取した後に熟れさせる追熟という方法で完成する果物で、とても食べごろが難しい事で知られています。
日本には幕末に渡来したが、追熟の知識がなかった為普及に時間がかかったと言われています。
果物のプロである千留一條が見極めた食べごろの洋梨をご賞味下さい。
旬:8月〜11月
奈良時代から日本に存在していた柿。
現在では露地とハウスでの栽培法があり、ハウスで生産された柿はその甘みが特徴で露地のものより早く出荷されます。
口の中で広がる上品なその味わいには、豊富なポリフェノールが含まれ、アンチエイジングに効果的な一面も持ち合わせています。 また、成分に含まれるタンニンはアルコールの分解を促進してくれる効果も持っております。
千留一條が厳選した柿を、デザートとして、贈答品として是非どうぞ。